人に会うことを控えて過ごした二年ほどの間に、Amazonプライムでアニメ「美味しんぼ」120話を半年かかって観ました。
ちょっと寝る前の酒のつまみのつもりで観始めたのに、食べ物そのものよりもっと気づかされることが沢山ありました。
旬で良い食材たちがあって、素晴らしい技術のもと調理され、一級品の器で盛られたのだから、当然最高のものが出来ると誰しも思うじゃないですか?
が、実際にはそうじゃない。
良いとこ取りした積み上げたものの先は結構凡庸なものになりがちで、
打ち消さないまでも、思った程ではないものになってしまう不思議。
これってビジネスの現場でも結構ありまして、
過去の事例の良いところだけ集めてまとめた企画書って、
いざGOとなると意外とつまらない物になるというあの現象です。
要するに、積み上げただけの物って容易に想像が出来て答えが分かってしまうが故に、それ以上特に欲求が生まれないということだと思います。
もう分かったから(分かってるから)要らないよ、ということです。
おそらく人の気持ちを揺り動かすためには、
積み上げた物にプラス、何がしかの「ジャンプ」や化学反応のようなものが、必要なのでしょうね。
これが、今ならセクハラ以外のあらゆるハラスメントやコンプラに抵触しそうな海原雄山によって劇場されるものだから、観るのが止まらない止まらない。
充実した半年を過ごせましたよ。
投稿者:ボーカル部長